HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

そうえいば分散型社会というのはどこへいっちゃったんだろう?

世界の不動産投資王が明かす お金持ちになれる「超」不動産投資のすすめ?自己資金ゼロから始める究極の資産形成術

世界の不動産投資王が明かす お金持ちになれる「超」不動産投資のすすめ?自己資金ゼロから始める究極の資産形成術

さて、ここがポイントだ。人々が大きく広がる都市に移り住んだ(結果として、都市は過密化、汚染され、犯罪がはびこり、水や空間といった資源が不足した)その理由が消えてしまったのだ。もはや人々はお互いに顔をつき合わせて集団で居住する必要がなくなった。もはや、仕事に合わせて通勤に便利な場所に集まる必要もない。通信技術を賢く利用することで、多くの人々は、それぞれの望むところで生活する自由を手に入れた。

考えてみると、日本ほど逆説的な国はないかもしれない。国中に携帯のアンテナ網や、IPネットワークやら、高速道路やら、テレビやラジオの放送から衛星まで、密度高くはりめぐらしておきながら、まだ東京の一極集中が加速している。べき乗則だのなんだのは、くそくらえだ。現実的には、どこに住んでいても仕事は出来るインフラが世界で一番整っているにもかかわらず、狭くて地価が高くて汚染されているところにみんなですみたがるのはなぜなんだろうね。

あ、ちなみに本書は不動産投資を始める人にとってかなりよい本だと思う。10数年来、不動産投資を考えるときに本書のCCRの考え方で利回りを考えるべきだといってきたのだが、誰も聞いてくれなかった。こうした良書を通して一般に理解され、不動産の分散投資につながるとうれしい。

ちなみに、ちなみに、CCRっていわばROEみたいなモノね。