HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

展示会場ビジネス

少々必要に迫られて勉強しないといけない。

なんと幕張メッセ、ビッグサイトは、世界の展示会場の面積ランキングだと70位以下なのだそうだ。国としての競争力をつけるためには、もっと大きな展示会場が必要だという話は納得できる。

Exhibition Ranking of Japan

不動産マーケティングでは、ショッピングセンターの面積に集客力は比例するという。つまり、二つのショッピングセンターがあって片方が倍の面積を持てば、四倍の集客力、競争力があるということになる。

どうも、展示会場もショッピングセンターと同じで面積の自乗に集客力が比例するらしい。面積が大きい展示場を作ることが肝。この意味では、1位と70位では集客力に百倍以上の差があることになるだろう。日本は展示場ビジネス、国際会議ビジネスの後進国であることが理解できる。国際的に競争力のある面積、規模の国際展示場を作ることは、観光立国日本を協力に後押しすることになる。

「住居コストを飛躍的に安くする方法」は実現しない - HPO:機密日誌

国際的な競争力を持つMICE/IRを作るには数千億単位の投資と規制緩和が必要だと私は信じていた。

ちなみに、「5.7B」とは五十七億ドル。1ドル百円換算で5700億円。莫大な投資だ。120円だったマリナベイサンズ建設当時であれば7000億円にもなる。

しかし、よくよくご関係の方の話を聞くと、成田空港圏のように諸要素が整った場所であれば百億単位の投資で国際展示場、会議場は実現可能だ。法的な整備すらいらない。成田空港圏には政令指定都市なみのホテルの集積があり、千年の歴史を持つ成田山に代表される日本の伝統が感じられる観光地もある。ビッグサイトですら世界70位という国際競争力のない状態を打開するには、成田空港の隣接地に国際展示場、国際会議場を作ればよいと考える。十分な面積の土地が既に存在するし、成田空港株式会社というまたとない資金力を持つ主体も存在する。しかも、展示場建設による航空利用客の増加や、ショッピングセンターとしては日本1、2を争う空港ターミナルというブランドショップ群も恩恵にあずかることは間違いない。