
- 作者: 安冨歩
- 出版社/メーカー: 創文社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
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読了。「べき乗の法則とネット信頼通貨を語る夕べ」のために書かれたような本。複雑系の話だと、「生成と消滅」がべき分布を生むというのは、あたりまえの話らしい。しかし、経済学者が生物の種の生成と消滅のシミュレーションを組むというあたりが、時代を感じる。
http://www.adm.u-tokyo.ac.jp/IRS/IntroPage_J/intro40475970_j.html
ごく簡単な物と物の交換を行う主体のシミュレーションから、「貨幣」の位置を占める「財」が生じ、一定期間の後その位置を失うことが示されていた。
また、財の「情報」と「交換」のモデルを解析し、信頼性を前提とする「貨幣」または「商人」が必要であることを示した。この辺は、「続・日本の歴史をよみなおす (ちくまプリマーブックス)」とあわせて読むと面白い。海の道は商の道であることを、香港滞在中にも感じた。
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~nishibe/works01/yasutomi.pdf
http://blog.picsy.org/archives/000138.html
あー、去年のうちにすでに「安冨歩」さんの名前に接していたんだぁ!納得!おいらは、10年、いや11年遅れているらしい。あはは。