早速見てきた。ファンとしてよい意味で裏切られてとても最高な気持ちだった。
#スター・ウォーズ EP8 見てきた。 #IMAX でとても、満足。 pic.twitter.com/Ne6BESMhi7
— ひでき (@hidekih) 2017年12月17日
本作は、ルークとレイ、カイロ=レンの関係性が一番の物語の軸だった。
ギャラリー|スター・ウォーズ/最後のジェダイ|スター・ウォーズ公式
監督の事前のインタビューは決してオーバーではなかったと断言できる。
ちなみに、監督のインタビューや、メイキングについては本国、Starwars.comのサイトの情報量が圧倒的に多い。スタッフの想いも伝わる。
<<ここからネタバレを含みます>>
批評の言葉について言えば、これにつきるのではないだろうか。
「これはただの映画だ。観て、ただ楽しむものなんだ。夕日みたいなものさ。そこにどんな意味があるのかなんて心配しなくていい。”素晴らしい”って言うだけで充分なんだ」──創造主ジョージ・ルーカスによる、1981年のインタビューの言葉である(※)。『最後のジェダイ』のルーク・スカイウォーカーは、映画の過剰な神格化に疲れ切っていたかつてのジョージ・ルーカスそのものだった。
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強いて言えば、本作「最後のジェダイ」においてスターウォーズサーガのメインストリームにおいて「王政から民主政へ」という「革命」が起こったと言える。もちろん、多くのサイドストーリーではすでにアナキンの系統に属さないヒーロー達が活躍している。しかし、「フォースの覚醒」に至ってもまだ突然強いフォースをもって生まれたアナキンの類まれなる強い血を引いたルークとレイアというプリンスとプリンセスが物語りのメインであった。しかし、レイの出生が今回明かされることにより誰もがこの物語で活躍することができるのだと示した。特に、最後の最後の場面は私にとって非常に印象的であった。
「王政」の血筋のパワーと宿命を担うのがカイロ=レンであり、「民主政」の代表がレイだと言える。このカイロ=レンとレイが次第に近づき、運命の時を迎える。そして、そこでルークの時代は終える。ここにこそ、王政は尽き、民主政が始まるのだが、その「火花」はあまりに小さくか弱い。そんな風に本作を要約することは可能だ。
では、「フォースの覚醒」においてルークとレイの関連がほのめかされたのはなぜか?それは、アナキンと同様に突然生じたレイの強いフォースの力で未来と予見することができたからだと言える。「民主政」においては、悪もまた血統ではなく生じる。たがために、最高指導者、スノークもどこからともなく生まれ、そしてどこへともなく去っていく。
以前から、ジェダイ、フォースは政体の形と深く関係してると想ってはいた。
フォースを統治の力と考えると、つじつまがあうなと想いながら見た。
「ジェダイの帰還」 - HPO機密日誌
物語として、エピソードⅠからⅢまではジェダイ・ナイトがあれだけ多数出てくるのに対し、ⅢからⅣまでの間に20年近く時間があったにも関わらず誰も育成出来ていないことにも矛盾を感じる。
「ジェダイの帰還」 - HPO機密日誌
そう考えると、「フォースの覚醒」を見た時の予感はまんざら間違っていなかったかもしれない。ガンダムこそは王政と民主制のどちらが民を幸せにできるのかの物語であるのだから。また、血筋と突発的発生とのせめぎ合いの物語でもある。
これはもう黒沢映画の延長ではなく(まあ、エピソード1〜3で既に黒沢ではなくなっていたが)、ガンダムじゃないかなと。
スター・ウォーズ:フォースの覚醒 - HPO機密日誌
まだ、もう少し語りたい。それに、もっと映画館でこの物語を見たい。
■追記
某所で議論していて、このエントリーで書いた「王政から民主政」へ、「血統による皇位(ヒーロー)継承から民主的継承へ」という流れは、商業的にもディズニーの「アナキンの子孫は一切出てこない新たなSW三部作政策」を明言している流れと整合すると気づかせていただいた。
望んだ作品を撮るため、入念な準備と、周囲の協力関係の構築に時間を割く。これこそ、ジョンソン監督が新たな『スター・ウォーズ』を任された理由だろう。新キャラクターが登場する三部作になるという新作については、まだ脚本にも着手していないといい、「今はいろいろなアイデアを出している段階なんです」と証言。
スター・ウォーズ新三部作はアイデア段階 『最後のジェダイ』監督を直撃 - シネマトゥデイ