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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「インサイド・ヘッド」(ネタバレあり)

おもしろかった。人の心理、心理学的知見を相当に学んで作られたストーリーだった。以下、思いっきりネタバレを含む。


『インサイド・ヘッド』ストーリー予告 - YouTube

ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ。これらの5つの要素は、そのままではないが、交流分析のFC(Free Child:自由な子供)、NP(Nurturing Parent:養育的な親)、CP(Critical Parent:規範的な親)、AC(Adaptive Child:他者順応な子供)、A(Adult:大人、理性)にちかい。

親の象徴は通常、養育的な親(NurturingParent)(寛容的、保護的)か、規範的な親(CriticalParent)のどちらかである。子供の行動は、自由な子供(FreeChild/NaturalChild)(自然奔放)か、他者順応な子供(AdaptedChild)のどちらかである。

交流分析 - Wikipedia

交流分析では、それぞれの人間にこれら5つの要素があると仮定する。そして、その表面にでる要素が環境、人と人との関係、心の状態によって変わるとする。たとえば、ある人のNP要素と、対面している人のACが組み合わさると人間関係がスムーズに運ぶ。どちらかは愛の対象を、他方は甘える対象を求めるから。逆にCPとCPが対立するとどうしようもなくなる。

この組み合わせの妙は次のプロモーション動画に実によく現れている。


『インサイド・ヘッド』オトコが話を聞かない理由、オンナが急にイライラしだす理由 - YouTube

そして、この映画でもっとも重要なことは、ライリーの母の中ではあきらかに「カナシミ」が自我の中心にいる。逆に父親の中では、「イカリ」が中心にいる。物語が進展するにつれて、「カナシミ」の持つ力が明らかになっていくが、「慈悲」という言葉に表れるように、自分の中の「カナシミ」こそが他者への共感能力のベースとなる。だから、こそライリーの母の中心要素は「カナシミ」が進化、成長した心の要素なのだ。

もう一度、字幕で見てみたい映画だ。