HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

身体の正面で打つ

キャディをしてくださったプロの方のもうひとつのアドバイスは、「打つときに体が開いちゃってますよ」ということだった。実は最初指摘されている意味すらわからなかった。スタンスはちゃんと気にしているから、オープンになってないし、フィニッシュで体が開くほど肩が回るのはいいことじゃないか!と思っていた。よくよく話しを聞くと、腰の回転を先行させなきゃと変な風に意識してしまっていて、腕が振り遅れていることを指摘されたらしい。

私は、いつも練習場ではピッチングで軽く降り始めて、7番アイアン、5番アイアンと番手をあげていく。ドライバーにくるころには、身体も回転するようになっているので、振りやすくなってきている。一本一本番手の飛距離を確かめながら、ターゲットとして落とす場所を必ず決めて打つ。昨日のテンフィンガーグリップで前よりはスライスの度合いが減ったのに、ピッチングの次に握った7番アイアンが目標とする練習場のグリーンを右に外れてしまう。本当に手打ちにしてゆっくり振ろうとすると今度は逆に左にみんな行ってしまう。片足で打ったり、片手で打ったり、オープンスタンスにしたり、クローズにしたり、インサイドからインサイドに振ろうと意識したり、右手の脇を締めた振り上げ方にしたり、いろいろやってみたが上手くいかない。

ふと、「身体が開く」ということは、体が正面を向いたときにちょうどボールとクラブがミートするタイミングで打ててないのではないかと気づいた。以前のプレーで、スライスがとまらず、飛距離でも出ず、ぼろぼろだったのを、キャディさんが「お客さん、肩がまわってないですよ。トップであごの下に左肩が来て、フォローで右肩がくることを意識してください」と言ってくれて、ショットが改善した時のことを思い出した。あのアドバイスは、肩を回すことで「身体の正面でミートする」ことを言われていたのではないだろうか?そうえいば、別の機会に別のベテランキャディさんに「お客さん、身体が開いているからスライスが止まらないのよ」と言われたことがあった。

で、プロのアドバイスに従って、右足から左足に完全に重心を移して左足軸で回転することと、肩を回すことで、身体と手がシンクロして、身体の正面でクラブとボールがミートするように打つ練習をした。まだ完全には程遠いが、身体と手がシンクロして玉を捉えられると、いままでの7割、8割の力で打っても、番手1本くらい飛距離が伸びることに気づいた。7番アイアン、5番アイアンでも、ターゲットを捉えられるようになってきた。身体がひとつの仕事をすることで、どれだけパワーをボールに伝えられるものか実感があった。

練習していて、アイアンとは逆に、ウッドはそんなにシンクロしていなくても飛距離がでることに気づいた。しかし、スライスしない代わりに左へ左へまがる。ドローとかいったもんじゃなくて、左に玉が出て行く感じ。ここがかなり課題。でも、ドライバーで7割ショットで200ヤード超あるはずの練習場の最奥のネットのそこそこのところに当たるようになった。ここのところの練習でドライバーは確かに距離が出るようにはなっていて、先日のプレーでも200ヤード超のショットは少なくともひとつのホールでは打てた。

しかし、コースに出れば、本能で打つしかないというのも実感。コースに立っても、振り方を気にしながらではだめだめ。練習とは、身体に打ち方を刻むこむことなんだとしみじみ思う。

日くれて道遠しではあるけど、課題を持って練習に臨みたい。