HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「忙しい病」の癒やし

もうお陰様で、自他共に認めるおっさんだ。おっさんは、金がない、時間がない、忙しいだけだ。と、想ってた。

だが、気づくとおっさんに期待されているのは、ポイントをつかむことだけだ。めんどくさいことは人に頼むにつきる。いや、おっさんが仕事すると下が育たなくなるからやめてくれと。お願いですから、仕事しないでくれくらいいわれる。

自分のスケジュールも、人からあきれられるほど「お座敷」がかからなければ空いている。おしっこに行く時間もないほど忙しかった、10年前からは考えられないほどだ。昼も、夜も、ひたすら仕事してた。能率は悪かったけど。

ここのところ、新入社員研修の一部を担当して話しをしている。自分で話してて結構発見がある。あたりまえのことだが、会社という関係性のたばをステークホルダーから見れば「社会的・法的側面」ということになる。同じ区複式簿記の目で見るのは、「会計・財務的側面」。そこに働く人々の目からみるのは「組織論的側面」ということになる。どの「側面」からでも「会社」のリアルタイムで完全な写像が存在する、いや、存在しなければならない。そして、この全ての側面で会社と社員の成長をもたらすのは会社の理念、社員行動基準の徹底であると。そんな話しをして、会社という複雑な関係性の束が自分の中で一貫した存在に育っていることを自覚した。どこをどうすれば、会社が動くのかが完全ではないが、自分の中で明確な形になった。そして、自分の向けたい方向に向け続けるのに、おしっこにいけないほど激しく働く必要はないこともいまならわかる。

そう、自分はまだ「忙しい病」、忙しいふりをついついしてしまう病いからまだ完治していないのだなと。銀行役員とシンガーソングライターを兼業した方や、役人と作家を兼業した方などの足下にも及ばないが、自分に与えられたこの貴重な時間を大切にすべきだなと。