今朝の「月刊朝礼」は「じっくり、じっくり」というテーマだった。「実を結ばない努力はない」と。この言葉に触発されて、これまでの会社生活を思い起こしてしまった。いまの会社に入って7月で20年。今の立場にたって今月で満10年。早いものだ。
この20年、死ぬ気で働いてきた。特に最初の10年は、まわりがわりとのんびりとボランティアとか、地域の団体の活動をやっている中、ただただ仕事に打ち込んだ。それでも、まわりからは全く認められなかった。「あそこにそんな人いたっけ?」とか、「まわりが全部やってくれてて、あの人はなにも仕事してないだろう」とかとか。あまりお上品ではない業界なこともあり、一部の人間からはありとあらゆる悪口、誹謗、避難、そして、まことしやかな嘘の噂を流された。そうそう、会社が倒産したとまで言われたこともあったっけ。
とにかく会社を守ることに必死だった。
不思議なもので、会社を守ること自体よりも、地域のため、この地をふるさととする方々のために仕事をするのだと心に決めてからの方が、仕事も楽に取り組めるようになった。周りからも認めてもらえるようになったと思う。自分が自分がと前にでることよりも、組織全体としてどうPDCAをまわすか、どう幹部社員に任すかを考えられるようになった。まあ、組織の長としてはまだまだ過ぎるが。ほんの少しのことではあるが、ボランティアや、地域への貢献ができる余裕が生まれた。ありがたいことだ。