HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

デイ9 : 突然の自由時間

たとえば、今日、大変な義理のある方のところへごあいさつに行けた。ただお線香をあげるために訪問したかっただけなのに、半年の間どうやってもその時間がひねり出せなかったのに!予定していた二つーーいや、三つかーーの会合がキャンセルされたからだ。

この一週間、ありとあらゆる会合がキャンセルになった。元々日本人は、全体主義的な傾向はあるんだなと思っていたが、「空気」が変わるとはまさにこのことだと知った。つい一週間前までほぼ毎日、毎晩、予定がつまっていたのが嘘のようだ。

私自身もいくつかの会合をこのまま開催するのか、キャンセルするのか選択を迫られている。正直、開催か、非開催かという決断をくだすにあたって、おとなしくしていろという無言の圧力を強く感じる。

「消費なければ経済なし」、このままみんなでイベントや食事会、勉強会をキャンセルしまくるなら、当然消費は下り坂で、レストランの大量倒産ではすまなくなる。3月4月と原発の問題が小康状態を迎えるまでますますこの傾向は強くなるだろう。「生産なければ消費なし」、消費がこの状態では生産もますます冷えんでいく。特定の商品はもう流通在庫すら手に入らなくなっているというのに。通年でGDPはマイナスになるのではないだろうか?やれやれ困ったものだ。

それでもまだ「節電マンセー」な風潮はまだ「ポストフクシマ」時代の到来に対して「取引」の段階だ。前にも書いたがこの先が恐い。

もともと原子力のことなどなにもわからない。社会全体をみて、どうのといえる立場でもない。実は原発の問題に対しては、「思考溶融」してしまいなにも考えられなくなっている。

私には、せいぜい、ここでできた貴重な時間を浪費することくらいしかできないようだ。幸い積ん読してきた本にはことかかない。

やさぐれぱんだ3 (小学館文庫)

やさぐれぱんだ3 (小学館文庫)

やさぐれぱんだとペンギン (小学館文庫 さ 5-3)

やさぐれぱんだとペンギン (小学館文庫 さ 5-3)

やさぐれぱんだとうさぎとかめ (小学館文庫)

やさぐれぱんだとうさぎとかめ (小学館文庫)

あ、そうそう、これは笑った。

聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)

聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)


■それから

ちなみに、建築資材に関してコンビニのトイレットペーパーと同じ状態になっている。震災復興の仮設住宅を作る手配が進んでいて、プレハブに使う資材は卸業者や市場から全く姿を消した。不動産業界筋からは、仮設はそこそこにして、関東内であまっているアパート、マンションの空き室を関係省庁が大量に借り上げ、震災被害に遭った方々に提供するといううわさが聞こえてきている。役所ごとながされた自治体では復興に相当時間がかかるだろうという読みだろう。