HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

読み、書き、課題遂行能力

自分にとってのビッグイベントが先日終わった。今回、多くの会社をまたいだ組織横断で実施されるイベントだった。組織文化も違えば、働く場所もまちまちな方々の密な協力が必要であった。準備期間中は、コロナ禍でなかなか顔をあわせての打ち合わせすら厳しかった。となれば、もうドキュメント等で精度の高い計画をし、想いを伝え、リアルタイムのチャットのやりとりで情報共有するしかなかった。共通の基盤クラウドとして、Google Workspaceを標準として、文章を書きまくり、共有しまくった。結果的に、メディア等でも評価されるイベントができた。成功裏と胸を張れる根っこには、今回のメンバーのみなさんの読み書き能力が高い方々が集まっていたから課題遂行能力も高かったのだと思い至った。正直、イベントのチームではなく、私のホームベースの仕事環境では言葉によるコミュニケーションよりも、面と向かった対話、電話での会話がメインだ。そこには誤解も多く、感情的なやりとりが時々生じてしまう。なにが違うのか?

思い出したのは、"Lead the Field"だ。IT、クラウドによる業務改革に燃えていた頃に進められたCDで聞いた。語彙力がいかに大切かを力説している下りがあった。当時、以下にような感想を持った。

よくウェブでも話題になるが、「議論はダメだ、会って腹を割って話をしなければダメだ」という主張をする方々を見ていて、国語力が足りないだけではないかと最近感じる事態があった。お前のようにわけのわからないブログを書き続けけているやつに言われたくないと言われそうだが、ウェブ時代だからこそ、国語力が大事だと強く主張しておきたい。私の周りでは、国語力の大切さに力点を置いて社内コミュニケーション、関係者とのコミュニケーションを再構築している。

国語力と情弱層 - HPO機密日誌

「国語力の大切さに力点を置いたコミュニケーション」とは、クラウドベースですべてを共有する仕事の仕方を企図していたい。ここから3年経って、クラウドの技術も、自分なりのコミュニケーション、リーダーシップ/フォロワーシップを確立しつつあるように感じる一方、自分の職場を変えることは全然成功していないのだと思い知らされた。よくよく精進したい。また、コミュニケーションを相手に合わせて取っていかなければならない。

ちなみに、私の中ではこのイベントは1年前に亡くなった子供への手向け、供養だった。子を失った悲しみを、多くの方々のためになる喜びに変えるプロセスであった。