昨日、用事で外出している間に様々な情報が入ってきて、理解するのに時間がかかった。とりとめないが、自分のためにメモとしてまとめておきたい。まず、東大児玉先生Zoomの記者会見を永江さんに教えていただいた、繰り返すが外出先で。
ようやくほぼ最後まで。50分過ぎから家庭内感染の問題や、今後の「正確」な対応の必要性など重要なことをおっしゃっていますね。
— ひでき (@hidekih) 2020年5月16日
昨日の晩から、三回以上見直してようやくポイントが理解できてきた。
- 精密な測定でも東京都の0.6%、顕在感染者の16倍の抗体陽性者、感染経験者がいる。
- 東アジア沿岸にIgMの上昇、サイトカインストームを抑制する因子、免疫を持つ人が多い可能性がある。
まずは、厚労省の0.6%の抗体陽性、感染経験者の存在を裏付ける調査であることは児玉先生ご自身が明言されている。
私にはうまく説明できそうにないのだが、この抗体検査の機械はかなりの精密なものだと。長年の研究の成果でJSR社の「ビーズ」を使っているためかなり正確性が高く、他のPCR等の検査と結果をあわせてもほとんどぶれがない、他のコロナウイルスとの交差も少ないと。
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/content/000012047.pdf
とすると、まず数の上で言えば、昨日のエントリーはそんなに間違っていなかった可能性があると認識した。
さらに、児玉先生がたぶん「Yasui, Kohara et al.」の3月6日発表らしい論文を引用して*1東アジア沿岸部にはサイトカインストームを抑制する因子を持っている人がたくさんいる可能性に言及されている。つまりは、日本においては感染は広がっても重篤化しない人が多いと。
そうだとすると、私の昨日の推定では水際対策が徹底した上で、自粛効果である程度は押さえられておいても、全国で既に75万人がSARS-COV-2の感染を経験しているのにもかかわらず、4月終わりからかなり症状があるなどしてPCR陽性者の発見が少なくなっている事象が説明できる。年代別の感染力についても、若い人は免疫力が高く、高齢者は低いという事実から説明できる。たしか50代以降は10代の半分くらいしか免疫力がないとものの本に書いてあったかと。私は医療には全く詳しくないので、日本人においてIgM、IgGから重篤化しない傾向と感染が広がるのか、広がらないのかの判断は保留したい。
https://hpo.hatenablog.com/entry/2020/05/16/123044
同じ意見を宮坂先生も指摘しているということを永江さんに教えてもらった。永江さんに依存しすぎ!
あと、こちらもご覧くださいhttps://t.co/L6n1dygyhk https://t.co/jn0UPJT7OH
— Isseki Nagae/永江一石@「虎の穴」 (@Isseki3) 2020年5月17日
一部の人たちは自然免疫と獲得免疫の両方を使って不顕性感染の形でウイルスを撃退したのかもしれませんが、かなりの人たちは自然免疫だけを使ってウイルスを撃退した可能性があるのかもしれないということです。
ちなみに、NY州の統計では家庭が一番の感染の場所であったと。中国の親切な専門家の方が2月のうちだったかが、「陽性者を家庭内に置いてははだめだ、ホテルでも、体育館でも隔離しろ」とアドバイスされていたのを思い出す。*2
外出制限後もNYで多くの感染者が出続けるのはなぜ? 最新調査データと意外な結果【新型コロナ】(安部かすみ) - 個人 - Yahoo!ニュース
もちろん、家庭に持ち込む「やばい」傾向、が米国においてはあったのだと。日本において感染が広がらなかった背景には社会的な習慣の差も大きかったとは考えられる。
家庭内で感染しても、それぞれの家庭を「マイクロ都市封鎖」すれば、必ず収束します。
— tejima (@tejima) 2020年5月16日
だから、家庭はほっといてもいいんです。せいぜい感染者を2.65倍して終わり。
普段(感染前)の自粛や防疫ができてないか封鎖破りがいるから広がるんでしょう。
一定年代よる若い世代、あるいは高齢者においても欧米と比べれば新型コロナウィルスが感染しにくい、重篤化しない、致死率は日本においては一桁少ないといったことが分かったのだがら、やはり対策はゲームチェンジしないとならないだろう。