例によってNetflixで見た。「笑い男」編。つまりは、厚労省スキャンダルによる与党幹事長更迭の話し。現下のコロナウィルスに関する厚労省問題が表面化した今、にわかにリアリティを感じる。
村井ワクチンをめぐる陰謀
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX - Wikipedia
笑い男の狙いが厚生労働省の何らかの情報にあると睨む公安9課であったが捜査は行き詰まっていた。トグサは笑い男の狙いは紙媒体情報ではないかと疑い、膨大な紙資料の中から「村井ワクチン接種者リスト」が無くなっていることを突き止める。村井ワクチンは不治の病である電脳硬化症の特効薬で、薬効は認められるも、様々な利権が絡み、当時の審議会によって不認可となった代物であった。
(中略)
マトリ*1にひまわりの会の殲滅を命じた厚生労働省医薬局長の新見は、旧知の今来栖の裏切りに業を煮やし、マトリに彼の行方を追わせる。実は今来栖は笑い男の脅迫を受けており、彼の目的は、かつての瀬良野氏誘拐も含め村井ワクチンが不当に不認可にされた真相を世間に暴露させることであった。
(中略)
新見は配下の実働部隊に公安9課の排除を命じ抵抗を試みるが、今来栖殺害の一件などで荒巻は速やかに新見の逮捕権を取り、身柄を拘束する(ただし、その後、新見は電脳自殺を図り証人資格を喪失する)。その帰路、元首相の神崎が偶然を装って現れ、借りを返す(第19話「偽装網に抱かれて」にて荒巻の進言によって娘を助けられる)として新見の背後には与党幹事長の薬島がいること、彼は海上自衛軍に人脈を持ち、危険であることを密かに伝える。
(中略)
元海上幕僚長で、政界に転出後は厚生労働省の族議員として力を握った薬島*2が、すべての黒幕と睨む9課であったが、彼を追い込める材料が無かった。
(中略)
公安9課解体
薬島を追い詰める証拠を集めた9課であったが、薬島が先手を打ち、公安9課の存在を世間に明らかにした上に、笑い男事件の犯人だと濡れ衣を着せる。
(中略)
薬島は捜査の手が及ぶも、それはマスメディアと検察の功績になっていた。逮捕されても薬島は逃げ切るかもしれないと考え、ついにトグサは笑い男の模倣犯として自ら薬島を襲撃しようとする。と、そこにバトーが現れ、トグサを止める。
架空の物語なので現在の日本ではこんな荒っぽい現場はありえない。しかし、平和を作り出せるのは戦争などの大きな危機を体験した人材だけだというメッセージを読み取ってしまうのは私だけだろうか?攻殻機動隊の世界において銃後にいた厚労省、与党幹事長たちが自分たちの利権のために不正を働いている間、「少佐」や、バトーなどは第三次世界大戦を戦っていたという設定になっている。
平和の最大の矛盾は平和を作る人材を平和時には作れないということだ。
— ひでき (@hidekih) 2020年2月18日
物語の中では自衛隊、自衛軍と厚労省が「薬島」を通じて結託しているが、今回の新型肺炎騒動において主導権をにぎるべきだったのは非常時の戦力であったのではないかと。WHOが非常時宣言を出していない以上、感染症法も、水際対策ガイドラインも、日本の平和時の体制においては起動しえないのだろう。首相の決断、国会の承認がなければ、超法規的措置はとれない。さくらさくらと酔っ払っている野党の前に非常に困難な政治的決断だと私ですら考える。
「猛威をふるう『ウィルス・感染症』にどう立ち向かうのか」(個人的メモ) - HPO機密日誌