HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「風をつかまえた少年」

ある方がご覧になって感動したというので見てきた。電気がアフリカの人々を救う、それも少年が風車を作って救うという話にピンと来た。以前ほんのすこし蓄電池に関わる仕事をしたことがあった*1

longride.jp

これは実話で、「少年」のウィリアム・カムクワンバ君はTEDでも話をしている。

www.ted.com

実在のウィリアム君。

ウィリアム・カムクワンバ(William Kamkwamba、1987年8月5日 - )は、発明家として知られるマラウイ人の大学生である。カムクワンバはわずか14歳のときにユーカリの木(Eucalyptus globulus )と自転車の部品、および身近で入手できた廃品を利用して風車を製作し、風力発電によってマシタラ村(Masitala)にある自宅で多少の電気製品を使えるようにしたことで、世界的に有名となった。その後カムクワンバは、マシタラ村で初の飲料水供給設備となる水をくみ上げるための太陽発電型のポンプを設置し、12メートル以上の高さを持つ風車を2基作ったほか、今後さらに2基の風車をマラウイの首都であるリロングウェを含む2箇所に建設する予定であるという。

ウィリアム・カムクワンバ - Wikipedia

そんな成功譚であるにも関わらず、途中で見るのがつらくなるほどの窮状が映画では取り上げられていた。

マラウイ共和国マラウイきょうわこく)、通称マラウイは、アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。旧称はイギリス保護領ニヤサランド(Nyasaland、ニアサは「湖」の意)。

マラウイ - Wikipedia

想うに、その当事者である住民がその気になれば、たった一台の自転車とユーカリの木で家族を、村を救える。これまでアフリカにどれだけの支援が行われてきたか私にはわたからない。しかし、その全てよりも自発的な救済の方がはるかに価値があるのだとこの映画を見て改めて実感した。

ものごとは重なるもので、NHKの朝のニュースで日本の方が太陽光でアフリカの村に電気をもたらしたという話を見た。

forbesjapan.com

なにか偶然を超えたものを感じている。