先日のAmazonのクラウドサーバーの大規模障害は、空調制御の「バグ」が関係しているとい伝えられた。
今回の障害は、空調などを管理する制御システムに内在していたフェイルオーバー処理に関連するバグと、制御システムと空調装置などを接続するプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)の異常動作が重なったことが原因としている。
AWS大規模障害の原因公表、制御システムのバグとPLCの異常動作が重なる | 日経 xTECH(クロステック)
米国ドラマファンとして反応せざるを得ないのは、大規模サーバーへのハッキングの手段として温度制御のバグに見せかけるというシナリオが「Mr. Robot」にそのままあるからだ。
Mr. Robotはいうまでもなくクィーンのフレディー・マーキュリー役で一躍ブレークしたラミ・マレックの出世作。同時に、現代の世界の様々な問題、仮想通貨、個人情報、べき乗則的大規模情報集約、国家間の調和から利害対立など、に内在するリスクを見事に描いているところだ。
エリオット、計画を話す。スティールマウンテンの空調システムをハッキングして室温を上げ、データ保管に使われている磁気テープを壊す、というもの。
Mr.Robot感想雑記 S1E4 「デーモン」 - さいたに感想めも
(中略)
データ保存に使われている磁気テープは35度以上になると読み取り不可能になるので、エアコンの操作盤に基盤を設置して空調システムに侵入し、温度を35度以上に操作して磁気テープを壊す、というもの。
ほかにもフェルトセムとか、ラズベリーパイとか、ソーシャルハッキングとかいろいろ今回のAmazonの障害についてどうだったんだろうかと考えさせられることが多いのだが、技術に明るくない私にはこの程度の理解。
先日読んだこの解説の米国と中国をめぐる仮想通貨をはさんだ通貨戦争のシナリオもMr. Robotでは語られている。米国の大統領等のリーダー選択への圧力、基軸通貨米ドルと仮想通貨の関係性など、十分に考えさせられるヒントがもりだくさん。
中国の望みは来年の米大統領選でトランプ大統領が続投できないこと、米国が米内外から制裁できなくするよう圧力をかけれることかと思います。
前者は中国ができるだけ引き延ばせるように中国元安にしたり、香港の商業ハブを利用して関税を免れたり、報復関税をかけたりして生き延びようとしています。
後者としてなにかあるかと考えた時に、ドルの力が弱めることも考えられるのかと思います。
ドルは世界の基軸通貨となっています。ドルは世界中に広まっているのでトランプ大統領は制裁の一つとしてそのドルを凍結して使えなくなるようにすることができます。
これは結構強力で幾度と使われていますが、仮想通貨が現れたことによってもし世界通貨が仮想通貨になった時を考えると少し怖いですね。(まだそこまで考えられませんが)
日経平均小幅上昇 | 株知識
ただし、ヒントはあってもドラマには答えはない。今後の消費税増税、米中戦争の影響などによる日本国内の停滞を想うと、空恐ろしいばかり。もうちょっと現実的なところで言えば、クラウドとオンプレミスのデータ管理について再考しなれけばならない。先日、まさかの攻撃をくらったばかりだし。