HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

饗宴と男子萌えの大切さ

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饗宴 (光文社古典新訳文庫)

饗宴 (光文社古典新訳文庫)

現存する最古の同性愛、LGBT擁護論だと私は思っている。人にとってのエロスとはなにか?に深く迫る名著だ。その中に、「男子同士の深い愛と尊敬に支えられたカップルで作られた軍団は最強だ」とある。男子は愛する相手に卑怯な姿を見せたりすることは絶対にしないと。逆に、お互いに、お互いを支え合いたいと思うものだと。ちょっと、戦国武将や、三島由紀夫を思い出したくなる。そして、たぶん真実なんだろうと思う。

そんな話しを酒の席である女性のリーダーにした。そしたら、「知ってました」と軽く言われてしまった。彼女いわく、男子と男子のつながりを見ていると、この人の一言できゅんきゅんするとか、この人を心から尊敬しているので、その下で働きたいとかよく見えるのだそうだ。その視点でチームを作るとか、「あの子に一言励ましの言葉を言ってあげてください」とかサポートすると、組織が実に活性化するのだと。

この「男子萌え理論」はまったく視界に入っていなかった。BL好きな女子を人事担当にすると、こういう「萌え」が社内で可視化されるのではないだろうか?人類の三千年の知恵がきちんとBLの中に生きているのだと実感した。