HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

聞き、考え、人に伝える

たしかにスマフォ一つでいつでもどこでも、仕事ができる。ネットさえつながれば、必要なすべての書類に目を通し、判断し、必要な対象者に伝えることができる。メール、LINE、FACEBOOKメッセンジャー、電話代すらかからずに会話できる。G Suite、DropboxSFAプライベートクラウド、必要書類、データの作成、蓄積、共有、スケジュール調整はたやすい。

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その他にも、アウトソーシングはありとあらゆる分野に広がっている。個人で事業を起こす、あるいは一人で働くことは十数年前と比べてずっとたやすくなった。

とすると、働き方が二極化していくだろう。フリーランスでリスクを背負うか、企業内でサラリーマンとして守られるか。労働法制がますます保護主義的になっていくに連れて、アウトソーシングフリーランスを使った請負的な事業構造に転換せざるを得ない事業者は増えていくのではないだろうか?片方で、「個人所得があがらない」と言いながら、他方で「残業時間は徹底的に削減しなければならない」というのは矛盾だと思う。この矛盾を高度プロフェッショナル制度や、副業を認めることで政府はしのごうとしているように見える。

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なかなかこのパズルを解くのは難しい。それでも、この状況で生産性を向上させる工夫のできた企業が生き残っていのだろうからよくよく状況を勉強し続けていかなければならない。仕事の基本は、人の話しを聞き、よくよく考え、判断し、それを人に伝えるだけ。まあ、伝え方でその人がしぶしぶでも動いてくれるか、喜んで動いてくれるか、それだけの差。IT時代、現代日本にあった仕事の組み立ての基本を見出して行きたい。

ITを活用した働き方の外部不経済について書くつもりが脱線してしまった。別な機会に論じたい。

経済活動の費用や便益が取引当事者以外に及ぶことを「外部性」と呼ぶ。「外部不経済」とは、マイナスの外部性、すなわち、取引当事者以外に費用が及ぶ場合を言う(逆は外部経済)。典型例としては公害があげられる。

外部不経済