HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

免震構造の学習

必要に迫られて免震建物の再勉強をしている。改めて、地域の建設業者は災害の時の対策をしておくべきだと気づいた。事業継続計画、BCPが叫ばれるのもよくわかる。こうした中で、自社の耐震化、免震化は課題だと。

免震 揺れ方比較

一般社団法人日本免震構造協会|免震について(免震入門 ー免震って何?)

「防災拠点には免震が不可欠」という認識は確実にひろまっている。2013年までに戸建て住宅の免震を除いても3000棟を超えたという。

免震建物累計

福島第一原発でも「免震棟」が災害時の最大の拠点として残ったという話しは強烈な印象として残っている。

吉田所長が事故指揮を執っている重要免震棟の線量が高くなって使えなくなってしまえば、福島原発からの撤退という、米側がもっとも恐れた事態に発展していき、原子炉はもはや完全に制御不能に陥る可能性がありました。


その場合、福島原発の「もっとも弱い環」である4号炉使用済み燃料プールの水が抜けて、炉から取り出して間もない崩壊熱の大きな使用済み核燃料がメルトダウンします。


そして4号炉プールがメルトダウンすれば、1、2、3号炉で当時懸命にやっていた注水による冷却作業は出来なくなり、再び連鎖的に炉心融解が始まります。


もう手がつけられない、完全な原子炉の暴走が始まるのです。 この時、近藤たち対策チームが秘かに作ったのが最悪シナリオ、こと「プランB」です。


もしこれがもし実施される事態になれば、首都東京の避難を含む3500万人というチェルノブイリを優に越える世界史上空前の避難作戦になったと思われます。

原発と免震 その1 福島第1原発で重要免震棟があったという「奇跡」: 農と島のありんくりん

上の表の通り、大地震でも免震建物内では家具、什器などの転倒が起こらなかった。よって、大地震の後でも免震棟は機能しつづけられたという事実は大変にインパクトがある。

よくよくこれからの一般に普及していくであろう免震技術は学習しておきたい。