「ゴルフデータ革命」が唯一の最近の読書ってどういうことだろう。ま、にしても、本書は大変興味深い。
SGP[パッティングで稼いだ打数]とは、その距離からホールアウトするまでのツアー平均パット数から自分のパット数を引いたもの。
技術の進歩はすばらしい。全米のプロのショットは数インチの誤差で全て記録されているのだそうだ。そのデータを使って、特定のパットの距離からの1パット、2パット等の確率が計算できる。その平均と特定のプレーヤーのパット数の差が「稼いだ」(もしくは、「損した」)パット数ということになる。実に合理的だ。
そして、この指標を使うとパットの勝利への貢献度はゴルフプレーヤー達が想っているより小さいことがわかるのだという。同じ練習の時間を使うのなら、パットに拘泥するなと。
先日会ったゴルフの名人は、「100以上叩くのは馬鹿だ」とまで言い切っていた。「まともにゴルフをやりたければアプローチの練習に時間をかけるべきだ」と。なにより、「ショットでいかに力を抜くかが大切だ」とも。「ゴルフデータ革命」の知見とも重なるように想うがいかが?
- 作者: マーク・ブローディ,解説・牧田幸裕,吉田晋治
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2014/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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