HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「あなたはフランス語がわかりません」

ピンズラーフランス語講座がようやく9課まで来た。

で、ここまで来て、これまで「あなたはフランス語が分からない」とか、「私はフランス語がすこし話せます」とか、「あなたはなにを食べたいですか?」とか、「あなたの家で飲みたい」とか、「ワイン?それとも、ビール」とかいった会話をひたすら練習してきた。8課分で、4時間ほど。繰り返し聞いているから、7、8時間は聞いてきただろうか。ようやく、すこし口がフランス語に慣れてきた。

著作権の問題があるので(本当はちゃんと書き取れないから)、日本語で書くが、9課にとこんな感じの会話が出てきた。ここまで来て、これまでの単文がどういう会話で使われるのかよーくわかった。

男「お嬢さん(mademoiselle)、お元気ですか?」
女「お嬢さんではありません、夫がいます(madame)。」(以下、男女交互に)
「私となにか飲みたいですか?」
「いいえ、のみたくありません?」
「1時にホテルでいいですか?」
「いいえ、だめです」
「では、二時?」
「いえ、だめです。いまも、これからもだめです。」
「では、八時?」
「絶対にだめです。」
「ああ、いま私はわかりました。」
「わかってくれましたか?」
「あなたは私と飲みたいのではないのですね。食べたいのですね?」
「いいえ、絶対にいや。私はあなたと飲みたくありません。私はあなたと食べたくもありません」
「二時に食べに行きますか?」
「あなたは全然わかっていませんね?」
「私のところで食べますか?」
「あなたはフランス語がわかりません」

いやいや、CDを聴きながら大笑いしてしまった。