「統計学が最強の学問である」を読んでいて、「メンデルは恣意的に統計学を使った」というようなくだりがあって違和感を覚えた。
- 作者: 西内啓
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/01/25
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たまたま今日、農学部出身の方と会食して、「ウォレスは独自にダーウィンと同じ進化論を発見してたんです」みいたな話しとともに、「メンデルもエンドウ豆を使ったから1:3という発見にいきついた。自家受粉でない、オスとメスのあったりする場合、きれいな数字にならない」という話しを聞いて妙に納得した。
- この法則が適合しない事例が多かったこと。
そのころ行われていた遺伝の実験結果に、この法則に合わない例がいくつかあった。たとえば、メンデルもその後手がけたタンポポ類では、単為生殖が行われるために、花粉に関係なく、雌親の形質が遺伝する。
メンデルの法則 - Wikipedia
ちなみに、思ったより「統計学が」は強気の書き方をしているし、統計学の統計学たる手法について書いていないので、少し失望している。すくなくともクロス集計、F検定くらいは初歩の初歩の書とはいえもう少し触れてもいいと考える。
分散分析では実行するためのいくつかの前提条件があり,それを押さえておく必要があります.それは,「正規性」,「分散の等質性」,そして「観測値の独立性」です.これらは,特に分散分析に固有の前提ではありません.他の分析においても基本となる前提です(分散の等質性は分散分析だけのような気がしますが,例えば回帰分析の検定においても,独立変数の条件つき誤差分散が等質になることが仮定されています).しかし,分散分析において,特に口うるさく言われているような気がします.それは,分散分析を扱うような実験研究では,特に標本数が少なく,これらの前提が満たされないことが多いためだからだと思います.このうち,正規性(各群の観測値の母集団分布が正規分布であること)と分散の等質性(各群の母集団分散が等しいこと)に関しては,ある程度分散分析は頑健であることが知られています.
http://www4.ocn.ne.jp/~murakou/anova.htm