ヨリの妹が自分の妹に重なって見える。どうして妹って、姉や兄の私生活にずかずか足を踏み入こんでくるのだろう。ま、家族だからか。うーん。
以下、言いたい放題モード。ネタバレも気にせずに書く。
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真木誠に、四の五の言わずに早く離婚してヨリを抱きしめてやれと言いたくなった。経験者は語るぞ、語るぞ。
同じ心理学バックグラウンドだからわかる。大学で講義できるほど人の愛やセックスを語れても、自分にとって何がほんとうに大事か自分ではわからない。自分が子どものころ不格好だから、相手が自分を愛してくることに自信を持てないこともよーくわかる。私も同じだった。
真木誠に多少なりとも共感する。私も小学校のころはデブちんでひどいあだ名をつけられたりしていたから。そして、いまは当時よりは多少ましな状態に自分をたもっていられるから。そうそう、2011年現在でアラフォー+αだしね。
「姉の結婚」2巻 - HPO機密日誌
妻が不倫してるなら、民事裁判でも起こせば不貞行為で離婚できる。結婚しちまったから相手を愛そうと、頭や義理で想っても愛せないものは愛せない。お見合いでも、愛し合っている仲のいいカップルはいくらでもいるが、女は一度興味を失った男を二度と愛さない。まして、女は男が自分を愛していないことをたやすく見抜く。
真木誠とヨリの想いの深さが絵としてはあまり描かれない。その痛さが伝わる。真木に抱かれて眠る安らかさに気づくヨリの場面。偶然長崎の港であって抱き合うシーン。真木の背中と想ったのに、違う人だったときのヨリの表情。ああ、どうしようもなく切ない。
そうそう、三巻まで読んでようやくこの物語の舞台は長崎だって気づいた。坂の多い街、長崎は風情のある街だ。いくつかの思い出もある。真木とヨリの恋物語の舞台が大きくて小さな街、知り試合の知り合いはみな知り合いだというくらいご縁の濃い街長崎だということが嬉しい。作者の西さんは鹿児島の出身だという。その背景からなのか、お人柄からなのか、人のご縁、親族の濃さ、地元への愛を感じる。