盛りをすぎつつある男を演じさせたらジェフ・ブリッジスの右に出る者はいないのではないだろうか?昨年、傷心で落ち込んでいた時に見た「クレイジー・ハート」にも泣かされたが、「恋のゆくえ」もこころに響いた。中年男にもロマンスはあるのだと。たとえ、それがいかにほろ苦いものであっても。
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そういえば、たまたま両方とも中年のミュージシャンという役柄。ジェフ・ブリッジスとボー・ブリッジスの実の兄弟が演じる、ラウンジ・ピアニストのジャックとフランクの兄弟にからむ、ミッシェル・ファイファー演じるシンガー、スージー・ダイアモンドにも魅せられた。吹き替えなしで歌ったというミッシェル・ファイファーの歌が素晴らしい。文句なしにセクシーでエンターテイニングだ。特に、リゾートホテルでの「Makin' Whoopee」は最高だった。
この映画が公開された1989年でミッシェル・ファイファーは30才、ジェフ・ブリッジスは40才。もう大人同士の恋。盛りを過ぎた男の色気というのはこういうのをいうのだろうか?
男にも女にもそれぞれの過去がある。今となっては、過去はとりかえせない。どれだけ悔やんでもその時には、その選択をするしかなかったと知っている。失われた若さとは可能性だったのだと気づいた年頃。そんな男女の愛は、ストレートにはいかない。時にためらい、時に対立し、時に寂しさが耐えがたくなる。