HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

法とは権利?

例によってまずはとりあえずタイトルだけ。

(前略)ここで「権利」と訳したドイツ語Rechtは、「権利」という意味と「法律」という意味とをもっている。

プレップ法と法学 (弘文堂プレップ法学)

プレップ法と法学 (弘文堂プレップ法学)

調べてみた。

Noun
recht n (plural rechten, diminutive rechtje)


a right, privilege
Je hebt het recht niet om dat te doen!
You don't have the right to do that!


justice
Noemt u dit recht? Ik noem dit onrecht.
Do you call this justice? I call this injustice.
Deze kale vloer doet het huis geen recht aan.
This boring floor doesn't do the house any justice.


jurisprudence, the law
Het recht omtrent cybercriminaliteit is momenteel nog erg onduidelijk.
Jurisprudence concerning cybercrime is currently still very unclear.
Het recht heeft beslist.
The law has decided.

http://en.wiktionary.org/wiki/recht

法と権利 [編集]

権利の観念の元が生まれたヨーロッパの言語において、権利は、ラテン語でjus、英語でRight、ドイツ語でRecht、フランス語でdroit、イタリア語でdirittoである。また、これらの語は正義をも意味し、権利は正義という認識の存在がうかがわれる。一般に法と権利は同一の言葉で表現されるが、法哲学においては自然法学と法実証主義の間で対立する見解が存在する。この論争は、人民と王との間の社会契約により自然法が破棄される、と唱えたトマス・ホッブズと、それに反発し、自然法の普遍性を唱えた、ジョン・ロックの対立に由来する。ドイツ法哲学においては、法と権利を区別する場合は「客観的」または「主観的」という形容詞を付する。例えば、ドイツ語においては、objektives Rechtは法の意味であるのに対し、subjektives Rechtは権利の意味である。近代以前の権利は社会的身分(王族・貴族・自由民・奴隷)で違うものであったので、権利は人権と同一ではないのである。現代においても、国家、個人、法人、外国人などの間で権利は異なる。

権利 - Wikipedia

言葉のレベルから、米欧の法律に関する議論にはついていけないなとあきらめてしまう。

米国で学んでいたとき、一番苦手だったのが法律だった。飛行機から落ちた羊をどうするかとか、どこまでやったら不法侵入になるかとか、定義がどうのこうのとか、英語における論理の構造自体についていけなかった。あらためて、学び直しているのだが、権利と法がひとつの言葉で表されているほど、戦い、勝ち取った法体系の歴史を持つ国民と、むこうの言葉で対立関係に入って勝てるわけがない気がする。

まして、与えられた憲法の下で権利と法、それはとりもなおさず国民と国家の関係を論じることには相当に無理がある。

どっちかというと、憲法12条の規定の法がしっくりくるかなぁ。

また、憲法は、この3つの義務以外にも12条に「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」として、いわゆる人権保持の義務を定めている。これも、人権の歴史的意義と保持のための国民の責務を述べたものであって、精神的指針としての意味はあるものの、具体的な法的義務を国民に課したものではないと解されている[3]。

義務 - Wikipedia