からだにはヒットポイントみたいのがあって、あんまりひどい怪我を負ったときは、全部を一度に直そうとしない方が生存率が高いという話が「レジデント初期研修資料」に紹介されていた。
- 作者: medtoolz
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/01/25
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Wikipediaにも具体的に記述があった。
医療分野
重症の外傷により致死的三徴(アシドーシス、血液の凝固異常、低体温)が現れた場合、大動脈など生命にかかわる部分のみを手術で直し、残り部分は状態が良くなってから再手術することがある。多くの第三次医療機関では、ダメージコントロールの思想(Damage control surgery)を駆使して、多発外傷患者の救命に全力を尽くしている。
ダメージコントロール - Wikipedia
ちょっと病気をしてみると分かる。いつもだったら、なんてことないことでも、エネルギーといか、キャパシティーというか、残量表示がちらちらすることが明確になる。寝続けることすらヒットポイントを消耗している気がするときがある。
ま、だから、あたりまえだけど残されたヒットポイントをどう快癒の方向の活動に振り向けるかしかない。
でもって、たぶん組織的な活動も同様。ショック療法が大事な時は実は少ない。うまくいっているものは、変えないという原則を守る方が組織の生存、活性化への布石になる。ここでも、かろうじて使えるヒットポイントみたいなものをどう組織をよくしていく活動に振り向けられるかがポイント。