「10万年の経済史」に「イギリス人の言語を分析していくと、下町や田舎のイギリス人でもみな上流階級の子孫であることが証明されている」ということが書いてあった。
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なんでも、イギリスは上流階級になればなるほど出生率が高かったのだという。そして、その次男、三男が没落して、19世紀の産業革命前夜の下層階級となっただという。
そんなこともあるのかな、「ピグマリオン」、「マイフェア・レディー」の国だなとふふふと読んでいた。ふと、これってイギリス人の昔の下層階級は死に絶えてしまったということを意味すると気づいて愕然とした。上層階級だけが生き残り、その一部が新たな下層階級になったと。はじまったばかりの日本の「爆発的縮約」の世界をイギリス人はもう経験してしまったということか?
ランチェスターの法則について考え始めた動機は、縮約していくネットワークの中でこれまでのハブが、比率からいえば急速に異常に巨大なハブに転位してしまうのではないかという恐怖であった。ハブの焼け太りだ。
実は上から下まで大変革(相転移)の途中であること - HPO機密日誌
ちょっとかなり恐ろしくなった。日本の未来図にしてはならない。
■追記
考えてみれば、中世イギリスを舞台にした「ドゥームズ・デイ・ブック」も平民から伝染病で死んでいくという物語に読めなくもない。
ドゥームズデイ・ブック(上) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-4) (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: コニー・ウィリス,松尾たいこ,大森望
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