水野英子さんの「セシリア」を読んだ。水野さん絵柄のやさしさが昔から好きだった。現代の少女漫画を作ったといっていい人ではないだろうか。
- 作者: 水野英子
- 出版社/メーカー: ふゅーじょんぷろだくと
- 発売日: 2004/05/24
- メディア: 単行本
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とても美しい物語だった。会う度に成長していくセシリアと貧乏な画家の物語。男にとって女とは会う度に違う面を感じるもの。
下敷きにした物語の「ジェニーの肖像」も機会があれば読んでみたい。
- 作者: ロバート・ネイサン,大友香奈子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2005/05/23
- メディア: 文庫
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漫画の最後の方で「SESILIA」と綴っていたが、「CECILIA」が正しいのではないだろうか?
サイモン&ガーファンクルの名曲を思い出すのは私だけではないと思う。同じセシリアでもだいぶイメージは違う。男を翻弄するところは同じか。
セシリア、君は僕を苦しめる
毎日、君は僕の自信をなくさせる
ああ、セシリア、膝をついていのるよ
どうか、家に帰ってきておくれ、
そう、この僕の元に
セシリアと午後に愛しあった
4月になれば - HPO:機密日誌
そう、僕の寝室でだ
起きて顔を洗いに行った
そして、ベッドに戻ってきたら
誰かが僕の場所を奪ってた
なんて尻軽なんだ!とこの数十年思ってきたが、Youtubeの説明によるとカソリックの音楽にまつわる聖セシリアのことなのだと。作曲の苦しみ、インスピレーションが来ないフラストレーションを歌っているのだとか。