HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「カンナとヤサコ」

以下「電脳コイル」の感想。ネタバレあるから、まだ見てなくてこれから見る人には読み進むのを勧めない。

ちなみに無料の視聴は今日の正午までだった。かなり頑張ったのだが、残り三話程を見逃した。BDに手を出しそうな自分がこわい。

電脳コイル Blu-ray Disc Box

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いうまでもない、「カンナとヤサコ」は20話のタイトルだ。

ハラケンは死んだカンナの魂を追い続けていた。死んだ人の魂は記憶に過ぎないのに。ヤサコはハラケンがカンナを追い続けていることを知っていても、異界までハラケンを助けに行った。ハラケンが好きだから。カンナの言葉がヤサコを通じてハラケンに伝えられるシーンがあまりに切ない。

死んだ人はもう変わらない。死んだ人はもう動かない。死んだ人はもう愛せない。そうとわかっていてもその生前の意志は生者たちを動かし続ける。皮肉なものだ。