「虐殺」なんて言葉をもてあそんでいたら、頭をなぐられるくらいの衝撃的な講演に遭遇した。
その方は、陸前高田に赴かれたお話をされた。「花よりも、酒よりも、助かった命をめでたであろう」花見に参加されたのだという。
アウシュビッツにも行かれた。リルケの「各人に彼自身の死を与えよ」という詩を引用された。大虐殺の前では、死においてすら、その人の個性はない。文字通りの「虐殺」だ。
講演のときのメモ。
人が生きるということは、人に借りを作ること。借りを返すこと。
生きる事の本質は奉仕だ。
体全体から出てくる言葉。
からだの奥底からからわいてくる力だ。
自分自身を戒めたい。