HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

デイ3 : 千葉県での被害状況

一見、平静を取り戻したようでも、震源地からほど遠いこの地においても、まだまだ地震の被害は残っている。自分が見聞きした中で分類を試みる。

  • 1日目、2日目の対応だが、電気、水道、ガス、エレベーターの復旧は周辺でもれがないことを確かめてからというのが大原則。特にガスはある程度以上の地震だと自動的に停止してしまう。私が見聞きしている中では、復旧してガス漏れが起こったケースは幸いにしてない。基本的にはそれぞれのインフラ会社に任すこと。
  • 液状化が広範囲で広がっていて、道路や、商業施設などで大きく地盤が下がっているところがある。これによって、歩道が崩れたり、木造家屋が傾斜してしまったりする事例が多い。歩く時、運転するときは要注意。ガソリン節約のためにも、運転は経済スピードで。
  • 建物の天井にひびわれがでていたり、空調の吸排気口がずれてしまったりしているケースがある。床に塗料や、プラスターが落ちている場合もある。ガラスの割れも数カ所見聞した。プロに依頼するのをすすめるが、落ちかかっている天井、外壁、ガラスなどは非常に危険なので、まずはそれらを落とし切ってしまう事が大事、その後、表示をし、バリケードをもうけて安全対策を取る。
  • 家屋の瓦が落ちたという話しが非常に多い。同様に、道路に面した建物の場合は、バリケードで直下にいかないようにするのが第一。明日は広範囲で雨が降る予報だと聞いているので、早めにシートをかけるなどの一次対応が必要。
  • 設備の不調も非常に多い。地盤沈下とからんで、上下水設備の異常がいくつも報告されている。設備関係は復旧に非常に時間がかかるので、頭が痛い。当然ながら、建設をした建設会社、設備会社が一番よく分かっているので、早めに相談することが大切。
  • 地震があるといろいろなことがおこるものだと驚いたのは、無傷の施設で給湯設備がエラーになるというので調べてみたら、上水設備が「シェイク」されて内部のおりのようなものが浮き出して、給湯器の目詰まりを起こしていたという。
  • 話しには聞いていた上水設備が地盤沈下で破壊されるとトイレが使えなくて困る。被災によって協力が進んでいて、隣の家に水を提供してくれる人がいて、バケツで組んで運んでいるケースもあると聞いた。見た訳ではない。

意外なところで液状化が起こっていた。沿岸部の埋め立て地は、大変な状況になるのはまだわかる。数十年前に田んぼだったところや、川からそこそこ離れているところで液状化が起こった。数十センチもうちてしまった状況を見るとびっくりする。

以上、あくまで私の主観からの話で、地域状況建物によってもあまりに違うのであまり一般化しすぎないように。