HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

アンコール遺跡群

朝から一日すっかり堪能させていただいた。あまりに膨大なので、詳しくは帰国してからまとめる・・・、多分。

朝日のアンコールワット寺院から一日が始まった。

深く感謝もうしあげたいのは、アンコール・トムの遺構修復現場をご案内いただいたMさん。まだ学部を卒業されて何年も経っていないのに、プロジェクトの意義、全体計画から細部まで−−−たとえば70年前にフランスが行った補強工事のコンクリートの中性化−−−、詳しく把握し、情熱を込めてご説明いただいた。日本の若者はすごいぞ!、と感心した。

まして、日本政府がこれだけ意義深い事業にお金をだしているとはつゆとも知らなかった。俺様国家、中国のこれからのさらなる発展を願ってやまないが、中国に金を何千億も出し続けるなら、こういう文化的な事業にお金を使ったほうがよっぽどいい。

さて、30いくつある国際チームの中で、バイヨン寺院の修復を手がけている日本のチームは、最新技術をあえて使わずに創建当時の技術をできるだけつかおうとされてご苦労されている様子が、よくわかった。私も仕事がら現場を見れば、その気負いとご苦労がわかる。

これはすでに終わった経蔵。普通に遺跡に見えるが、それが大事なのだそうだ。想像力を働かせ、最新の技術を応用すれば、いくらでも荘厳な寺院をつくることはできるが、百年後、千年後の人たちがどこまでがオリジナルで、どこからが後世の作為なのか分からなくなったしまう。

詳しくは、ぜひJSAのホームページを!

JSA(日本国政府アンコール遺跡救済チーム)

実はMさんをfacebookで発見してお友達になってもらった。リンクを公開したい誘惑にかられるがご迷惑をかけそうなのでやめておく。facebookアカウントを持っている人は、せめてこのJASAチームに「いいね!」を出して応援してあげてほしい。