HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ミントの錬金術師

息子が読んでいたのを横取りして読んでしまった。いくら児童書とはいえ各巻500ページ近い分量。夏の強い日差しとあいまって、頭が痛くなった。

アルケミスト 錬金術師ニコラ・フラメル

アルケミスト 錬金術師ニコラ・フラメル

アルケミスト2 魔術師ニコロ・マキャベリ

アルケミスト2 魔術師ニコロ・マキャベリ

アルケミスト3 呪術師ペレネル

アルケミスト3 呪術師ペレネル

主人公の双子以外はほとんど歴史上実在の人物、ないし伝説の人物たち。作者のマイケル・スコットの博覧強記ぶりには舌を巻く。

物語の冒頭では不死を維持する方法はひとつしかないのでフラメルとペネレルが大変だということになっていたのに、不死人がつぎからつぎに出てくる時点で物語の中心アイデアが矛盾しているように思えてならないのだが、テレビシリーズのように、章のおわりごとにクライマックスが来るというこの筆力はすばらしい。

ディズニーの新作映画の「魔法使いの弟子」と骨子はある意味にている。