HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「建築家 安藤忠雄」

平成の初め頃、見た始めたの安藤作品がコレッツィオーネであったことが、私の安藤忠雄に対する偏見のはじまりであった。バブルに浮かされた奇をてらった建築家にすぎないと、ずっと思っていた。

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たとえば、荒木経惟の写真なども、安藤忠雄実態とかけはなれたイメージを増幅している。

ここのところ、安藤忠雄にはまっている。見方がものすごく変わった。この自伝でとどめをさされた。

建築家 安藤忠雄

建築家 安藤忠雄

内容的には、先日の講演の内容そのものだった。

NHK特集をDVD化されたのを見ていたのも大きかった。あんなに関西弁でしゃべりまくるなんて想定外だった。

また、このDVDの画像には、現場を大事にする「建築家 安藤忠雄」の姿があった。また、自分の構想を10年、20年、30年がかりで実現していく戦う男の姿であった。

安藤忠雄は実にぶれない男なのだと知った。そして、建築を志すからにはぶれてはいけないのだとも。そう、現代において建築を志すものは本書をよむべきだ。


■追記

この書評のいたらなさを補完するために、ほかの方の書評を拝読して、リストにさせていただいた。