英語で読了している本を日本語で読むのって、なにか違和感がある。デジャヴュ状態というのか、文章自体は初読であるに違いないのに、書いてあることは一通り頭のどっかに入っている。この入っている形が微妙に日本語で読んで、日本語で表現できるエリアにあるののち、英語で入って英語で覚えている場所が違うみたいなのだ。違和感を抑えきれないまま、でも、そんなに自分の「英文読解」は間違ってなかったなと確認しながら読み進んだ。少なくとも、上巻についてはね。
受験生のころにえらい深みのある英文を題材に、代ゼミのなんとかいう先生のクラスでその深みの部分を時間をかけてご教授いただいたせいか、「自分が読んで意味がとれいているよりももっと深い意味が英文にはあるに違いない」という思い込みを捨てることができないのも違和感の一部にある。
さて、そこでお詫び。先日、生意気にはもこう書いた。
特に望月さんの訳における「ベキ乗則」の扱いにはひとこと申しあげたい。
余談、あるいはこの世にエリートは必要か? - HPO:機密日誌
そしたら、びっくりしたことにコメントをいただき、すこしやりとりさせていただいた。
このコメント自体が間違っていた。
私がいいたかったのはもっとささいなことで、原著だとベキ乗則のインデックスに相当な箇所数(確か16個)を載せているのに訳本だと初出の53ページだけで、下巻第三部あたりで重要な言及がある箇所が載っていないと。その程度の話です。
大変失礼しました。まず、53ページでなく83ページが上巻の「ベキ乗則」の初発であり、インデックスもあっている。
つぎに下巻の(インデックスに)言及がないなんて大ウソを書いていた。
わかりずらいので、問題の部分だけをカットしてみる。
原著のインデックスと、上巻、下巻をあわせてきちんと訳出されている。
かつ、比べてみるとベキ乗側とベキ数を翻訳しわけていらっしゃるらしい。
ということで、...
望月衛さん、大変失礼いたしました。これらか下巻を楽しみに読ませていただきます。