教えていただいた詩。
ひとつの言葉で、喧嘩して
ひとつの言葉で、仲直り
ひとつの言葉で、ほめられて
ひとつの言葉で、泣かされた
ひとつの言葉は、それぞれに
ひとつの心を持っている。
「その一言で」
その一言で、励まされ
その一言で、夢を持ち
その一言で、腹が立ち
その一言で、がっかりし
その一言で、泣かされる
ほんのわずかな、一言が
不思議に大きな力を持つ
ほんのちょっとの一言で。
「自戒」
つらいことが多いのは
感謝を知らないからだ
苦しいことが多いのは
自分に甘えがあるからだ
悲しいことが多いのは
自分のことしかわからないからだ
心配することが多いのは
今を一生懸命生きていないからだ
行き詰まりが多いのは
自分が裸になれないからだ
人を愛せる人間になろう
二番目にいいたいことしか
人には言えない
一番言いたいことが
言えないもどかしさに耐えられないから
絵を描くのかもしれない
それがいえるような気がして
人が恋しいのかもしれない
これを私に教えてくださった方は「ニシカワヒロシ」さんの言葉だとおっしゃっていた。ネットでさがしてみると、寅さんの映画の掛け軸に使われていたらしいのだが、そのまた原典がわからないらしい。
それでもこれだけ伝わってくるのだから、言葉の力とはやはりたいしたものだ。