HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

沈黙という答え

火星に水が見つかったというニュースを聞いて深く失望した。

隣の星ですら水が見つかるのだから、銀河にはいく千万もの地球型の惑星が存在し、水があるのだろう。

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コンタクトではないが、すでに地球外の知生体の存在を確認しようとするプロジェクトはいくつも動いている。

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それでも、いまだに地球外生命とのコンタクトにSF映画以外では成功していないのは、知覚の限界以内に知的生命体が存在しないという証明ではなかろうか?

地球外知的生命の存在の確率は、ええと、そうドレイクの方程式だ。

最後のその文明の寿命Lは、このドレイク方程式のパラメタの中で最も変動幅が大きく、支配的なパラメタである。このLをどう見積もるかによって最終的な結果が何桁も異なるのだ。とりあえず人類は通信技術を発明してから50年間存続することが出来た。もしこの先100万年人類が存続することが出来るとすると、L=100万となり、結果としてNもおおよそ100万のオーダとなる*2。

地球外知的生命体の存在確率 - A Successful Failure

id:LM-7さんのおっしゃるとおり、文明がどれだけ存続しうるかを示す項、"L"の長さによって我々が地球外の知的な生命体とコンタクトできるかの確率が決まるといっていい。火星に水が発見されたということは、ドレイクのLの項より前の部分の確率はかなり高く見積もってよいといっていい。しかし、これまで地球外の知的生命とコンタクトに成功していないことを考えると、知覚の限界の半径以内の時空*1に知的生命体が存在する可能性はかなり低い。低いということは、文明が存続しうる期間、"L"は我々がおもっているように宇宙一般的に低いということが考えられる。

夜空を見上げて、改めて我々の存在の貴重さを思う。この文明をいかに存続しうる形にするか?一方で、地球外へと展開できる次元にいかに早く達することの必要性を強く感じる。

この夜空の沈黙こそが、我々が我々の文明と文化を大切にしなければならないこたえなのだ。

*1:「知覚の限界と」ということばでミンコフスキー空間とか、観測機器の限界とかをいいたかった。