とても100年近く前に書かれたとは思えない。
今や大日本帝国は内憂外患ならび到らんとする有史未曽有の国難に臨めり。国民の大多数が生活の不安に襲われて一に欧州諸国破壊の跡を学ばんとし、政権軍権財権を私せる者はただ竜袖に陰れて惶々その不義を維持せんとす。しかして外、英米独露ことごとく信を傷づけざるものなく、日露戦争をもってようやく保全を与えたる隣都支那すら酬ゆるにかえって排侮をもってす。真に東海粟島の孤立。一歩を誤らば宗祖の建国を一空せしめ危機誠に幕末維新の内憂外患を再現し来れり。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~shigeaki/KitaIkki.htm
しかし、これを読んでも「将来の大領土」は満州から北方を指している。
財産の上限の設定などいま仮にやってしまえば国の借金などという問題はなくなってしまう。平均貯蓄額と金融資産総額のギャップは北一輝のいうような超富裕層が日本にいることを示唆していると私は信じている。
私の頭の中で相変わらず多くの先人たちが運動会を開いてくれているのだが、いまは北とドラッカーが並んで走っている。この二人が対話したらどんな議論になるのか考えてしまう。
手塚治虫の「一輝まんだら」と重なるのは女性に対するやさしい目線かもしれない。
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