国を失って生きるという体験はどんなだったのだろうか?
「本質的な人間としての特質を失ってなくても奴隷状態にまで落ちることが有り得ることを警告している」
たまたまある人と「日本にいること自体が幸せなことなんだね」という話をした。某国では同じ国民であってもどこに生まれたかで権利がまったく違うという話。
「難民収容所の無国籍者や強制収容所の囚人・・・の存在は、人間がいわゆる人権をすべて失うことが有り得ること」
ここまで今の日本の状況にぴったりの言葉があるだろうか?
「彼ら(大衆)にあるものといえば、身の安全をわずかでも脅かされたとなると名誉であれ品位であれ信念であれ一切を投げ捨てて当然とする心性だけだった」
いずれも孫引きなのがはずかしい。「全体主義の起原」を読もうかな。
- 作者: ハナ・アーレント,大久保和郎,ハンナアーレント,Hannah Arendt
- 出版社/メーカー: みすず書房
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