めずらしく体調を崩していて、それでもなにか書こうとしてみた。しかし、そういうときは考えようとしても考えられない、あるいはひどく不機嫌な思考になってしまうだけなのだということがよく分かった。
だからどうと言うことではないのだけれど、学生の頃に読んだ(はず)エーリヒ・フロムの本のタイトルが浮かんだ。
浮かんで消えない。
- 作者: Erich Fromm
- 出版社/メーカー: Continuum
- 発売日: 2005/09/23
- メディア: ペーパーバック
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もちろん、読んだのはこっち。
- 作者: エーリッヒ・フロム,佐野哲郎
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1977/01
- メディア: 単行本
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フロムの本の中でも「持つ」ことには、能力も含まれていた。所有する知識や財産や地位はいうまでもなくもない。では私自身とはなになのか?ちょっと頭痛がするからといって不機嫌なことしか考えられない自分自身とはあまりに不確かなものだ。まだ、もっている携帯電話の存在の方が信頼できるかもしれない。
「私自身」(To Be)とはなんなのか?
私が私だと思っているものからひとつひとつはぎとっていくとしよう。そう、例えばしごと、例えば社会的地位、例えば資産、例えば...家族、例えば記憶、例えば名前。どこまではぎ取っていったら私は私では無くなるだろうか?
ああ、残るものは命だ。途方もない過去からつないできた、途方もない未来へつながるかもしれない命だ。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2007/03/21
- メディア: DVD
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