HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

社会制度と生物としての人間の多様性

なんかすごいpalさんをハブとした議論の広がりなんだなぁ、と改めて関心。しかし、弾さんが一応の結論を出していらっしゃるように思う。

あるニッチがあったとする。そのニッチを素早く埋め尽くしたい場合は、平等に遺伝子をばらまくより、そのニッチに最も適した遺伝子を集めた方が有利だ。

404 Blog Not Found:一夫N妻に関する思いつき

これってそのまま江川達也さんのこの感嘆の答えになっている。

そもそも天皇の一番大事な公務がセックスなわけですからね。

あまりいい加減なこと書いちゃまずい気がするのだが - HPO:機密日誌

そして、この感嘆は現代の天皇の側近の感想にもなるわけだが、それは別の話し。

当時の日本は島国であり、米作に適していてかなり有利なニッチを占めていたとしてよい。また、あれだけ華やかな貴族社会が生まれたことを考えれば、少なくとも部分的には社会的に非常に安定していた。つまりは、多様性戦略よりも「ニッチに最も適した遺伝子」ばらまき戦略が有利であったということ。

ここに立つと私の疑問が解けてくる。

いわゆるこれまで男性的と言われていたことがすべて女性化していくのか?男性的なことすべては現代の高度ネットワーク社会の中では消えていくべき事柄なのか?人は人を意図的に改変していく必要があるのか?

みずがめ座の千年紀? - HPO:機密日誌

これから社会が安定性への志向を増し戦闘を忌避する方向に向く一方、社会制度的には経済活動を含めて非常に多様性が進むと仮定すれば、肉体的な多様性が生存への有利不利を決定しずらくなるのであれば一夫一婦制が維持強化され、精神的な面では伝播スピードが高いミーム的な面としては乱婚化するはずだ、と。

精神的な意味での女性性、男性性というのは維持されなければ、生物学的な性とどれだけ一致するにしろしないにしろ、妊孕性(fertility)がなくなってしまう。人はまだ男と女という元型しかもっていないからね。

...ブログ界隈なんてその意味では昔の歌垣*1以上の乱婚の場なわけだな。

実際、これほど遺伝的多様性の低い種が、これほど広い生息域を持つのは、生物学的には驚くべきことである。

404 Blog Not Found:一夫N妻に関する思いつき

ま、もちょっと踏み込むたい部分もあるが私自身の倫理規定に反することになるのでやめる。

*1:ピヤノアキコ。~the best of solo piano songs~ (SACD-Hybrid)を思い出してしまった。やはり、歌は恋なのだな。そして、恋は相手とのいのちのやりとりを生む。