HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「神の微笑」

夢中になって読んだ。

神の微笑

神の微笑

かなりびっくりしている。ずいぶん前から宗教的現象に興味を持って来た。ネットで書評もどきを書くようになった時も掘先生の「世界の宗教」、「日本の宗教」の2冊を真っ先に書いた。本書にでてくるモースもデュルケムとともに人類学者の関先生の講義で再三出て来た。愚かな私はその内容まで理解も、従って記憶も出来ていないが。

日本の宗教

日本の宗教

私自身には宗教的体験といったものはないが、本書の中山正善氏と似た立場の方と接する機会はあった。たまたまその方の到着が非常に遅れ私の昼食まで遅らされることがあり、無性に腹が立った。正直うらみを感じるほど腹が立った。翌朝たまたま早く目が覚めて宿の前の浜辺に散歩した。その時その方は紛れもなく不完全で死すべき定めの人間であるが、人々の幸せを純粋に祈っているのだなと、前後の脈絡なく感じた。

それだけだ。