HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

冗長性

http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20051127/1133084423

確か、「MADE IN JAPAN(メイド・イン・ジャパン)―わが体験的国際戦略 (朝日文庫)」の中にウォークマンの試作品を盛田さんが自宅で聞いているときに、奥さんが寂しそうにしていたので、再生専用機であってもイヤホンの穴を2つにして二人同時に聞けるようにしたという記述があったように思う。実際のウォークマンは、ほとんど一人、個人向けの製品として消費者側に使われていったが、その想いに感嘆した。いや、もっと恥ずかしい想い出を語ってしまえば電車の中で二人で聞いたポピュラーナンバーというのは、いまだに胸がいたくなる想い出だ。新しい生活を提案する商品は人の想い出の形も変えてしまうものだ。しかし、それでもそのインパクトを受ける世代というのはごく限られている。消費者の世代交替にどう対応するかが成熟社会では常ん問われる問題だと考える。