HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

べき乗の法則とランチェスターの法則

「新ネットワーク思考」を読了した(と、書くのは何度目だろうか?)。当初からもやもやしているものがあった。この本を私が理解できたのは、たまたま私が禅を勉強させていただいているからだと思いがあるのに、それをうまく表現できないというフラストレーションだ。これは、この内圧があるまま少し置きたい。

その間に何をするかというと、べき乗の法則から予測される結果とランチェスターの法則から予測される結果が酷似しているのではないかという予測について書きたい。私が思うに、べき乗の法則の特殊解がランチェスターの法則なのではないか?いや、もちろん私が興味があるのはオリジナルのランチェスターの法則というよりも、田岡信夫氏により日本でビジネスに適用されたランチェスターの法則だ。

・シェア = ハブのもつリンクの数
・強者 = ハブ
・弱者 = ノード、べき乗の尻尾の方
・第二法則の武器効率 = ボーズ・アインシュタイン凝縮
・確率戦 = ネットワークの成長

どうだろうか?結構キーワードは重なる。かけてもいいが、ランチェスターの法則から導かれる、独占、寡占の状態もべき乗の法則で記述しうる。

そもそも、ランチェスターは「戦闘」という「リンク」を通して、結果としての「残存兵力」という「ノード」を求めるという性質のものだ。いや、べき乗が成長という加算を前提にしているのに対し、オリジナルのランチェスターは減算を前提としているようにも思う。ここを転換して加算が原則であるビジネスに応用した田岡信夫氏の着想の非凡さにいまさらがら気がつかされる。

■参照
NPOランチェスター関西 http://www.lanchester-kansai.jp/index.html