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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

一兆四千三百九十八億七千五百万円の経営教室

ということで、筑波みらいの会主催のパネルディスカッションに行って来た。素晴らしいディスカッションだった。これを聞けた現役大学生でベンチャーを考えている人、MBAを取ろうとしている人には値千金の経営教室だった。タイトルは釣を狙っているが、ご参加の4方の会社の時価総額(推定)を足し上げた数字だ。四社それぞれの時価総額を書くと失礼に当たるので、私の当て推量の合計だけにしておく。

パネラーとコーディネーターの四方。

まじでこのまま経営学の教科書になるレベルの会話が行われていた。感動した。A4で6ページにわたるメモ書きを作ったのだが、写真も録音もだめだと言われたので、ここでそのまま公開するわけにはいかない。で、コアカリキュラムを模してほんのさわりだけを整理してみる。性質上、どなたがおっしゃったか書かない。また、私の都合で勝手に変えてある。

MBAコアカリキュラム(ケロッグ校のものを参照)

  • 会計

ベンチャー経営者こそ、日常の銀行通帳の記帳から資金繰り表の作成まで自分でやってみるべき」

  • 統計

「(統計的に)仕事の手が足りないから人財を採用してはいけない。いい人が取れない。」
(「経営は数字。経営の全てを数字で語り、数字で表し、数字で目標を具体化できなければならない。」HPO勝手加筆)

  • ファイナンス

ベンチャー企業にはなにもない。なにもない中で全て自分で経営を進めることは、リーダーシップ獲得のまっただ中の現場、信頼関係の貯蓄だと言える。」
(「リーダーシップの信頼貯金がそのままファイナンス」HPO勝手加筆)

  • 経済学

「みなさんにお知らせがあります。ここにいる学生のみなさんは、将来年金を受け取れません。従って75歳まで働くか、生涯を安心して過ごせるに足る五億円の純資産を築く必要があります。」

  • 戦略

「経営者の仕事は、今やっている仕事を回すことと、先を作る仕事。誰もやらないことを考え、イノベーションするのは経営者にしかできない。イノベーションとは、先の先まで考え抜くこと。」

  • マーケティング

「日本がタイトなので海外に出ざるを得ない。先へ先へと考えて、海外で事業展開をし、海外で生産だけでなく市場として販売して行くには、海外の人財に自分達で考え、自分達で行動するように手を打つことが、グローバル時代(のマーケティング)。」
「基本、外部とアライアンスは組まない。企業文化が違う人といくらやっても、メリットがない。」

  • 組織リーダーシップ

筑波大学は新しくできた大学だったので、なにもなかった。夜中に迷って道を聞こうにも交番すらなかった。東京にはなんでもある。企業経営もこれと同じで、大企業なら何でもあって自分で選択するだけだが、ベンチャーだと自分たちでやっていかなければ、作って行かなければならないという気概を持たなければやっていられない。」
「リーダーシップとは、情熱であり、責任感であり、執着心であり、結果を残すことであり、信頼を築くことだ。」
「リーダーとは、周りの人間に『この人とだったらアルプスでも登れる、この人とだったらあほになって踊れる』と想われる人」

  • オペレーション

「まずはPDCAをまわすこと。PDCAを回せる人財育成をすること。人財育成とは、人にやらせるより、自分が成長すること。自分が成長すれば、周りが活性化する。」
HRMとは、経営者より優秀な人に働いてもらえる工夫。」

  • 危機管理

「企業経営をしていて、新たな商品開発や、市場開発をするときは、リスクを取らざるを得ない。個人や、小企業だったら取り切れないリスクでも、体制と企業体力のある大企業であれば、リスクを取りきれることが大企業で働く、最大のメリットかもしれない。」
「逆境が人を作る。逆境指数が高いほど、人は育つ。」

  • 海外ビジネス(番外)

「日本と海外でリーダーシップの育て方が違う。日本はチームプレーで、物事を決めることに慎重。海外だと、スピード感を大切にする。失敗して、転換するにもスピード重視。リーダーでプレイングマネージャーであることが大切。人から信頼されるという意味での、カリスマ性も海外でこそ重要。」
「海外でこそ、信頼関係が大切。仕事だけでなくプライベートな場面や、一緒に行動したことであったりする。計画、予想、企図できない場面でこそ信頼関係が築かれる。」