HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

賃上げするなら他社より早くあげた方がいい

ある経営者の方から、「私はどこよりも高い賃金を出していると自負している」という話しを聞いた。この方の会社はどちらかというと中小企業なので、なかなか採用時に人は集められないという。しかし、採用したからには徹底した教育をし、誰よりも高い生産性がたたき出せるようにするシステム、社風があるのだと。従って、若いうちから徹底して、同業他社よりも高い給与、高い賞与を出すのだと。採用して戦力にできないうちは、自分みずから働いてその新人分の給与を稼ぐとまでおっしゃっていた。

非常に蒙を啓かれた思いがした。ここまで人手不足が続くと早晩に賃金全体があがってくる。その時に給与をあげても、社員にはなんのインパクトもない。この経営者の方のように、早め早めに手を打っておくからこそ、インパクトがあり、人財が確保できる。よく「採用のために〇〇万円以上の募集広告をだして、〇〇時間以上採用に費やしているが、自社の希望の賃金では人が来ない」と嘆く経営者は多い。そんなにお金と時間をかけるのなら、給与水準をあげたらどうかと申し上げたくなる。

この方は、盛和塾生ではないのに、「会社は社員の幸福実現のためにあると私は信じている」と強くおっしゃっていた。頭の下がる思いがした。

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