HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

独裁制開発型国家?

予定通りカンボジアミャンマーを経てタイに入った。ネットの環境も格段に便利になり、安定し、文明国に戻ったなと。

これまた予定通り、バンコクの友人と会った。ミャンマーの話しを聞いた。やはり、ミャンマーに金持ちはいると。たくさんいると。なぜそんなにいるのかと聞いたら、やはり軍政がらみ、資源がらみ、麻薬がらみらしいと。

軍政下でも、民主主義体制でも、富は産まれる。僕らが考えるより、はるかにその時代、その場所にいる人は自分たちの生活を豊かにする方法を考えてきた。いまも、考えてる。国に富は生まれる。問題はそれをどう配分するかのようだ。こうした国々を見ていると、軍隊主導の独裁制開発国家の方が、西欧型の自由民権国家よりも運営効率がよいのではないかと考える。

それにしても、タイの発展は著しい。浦島太郎のようだ。


■追記

企業でも、どこか尖った部分がないと富を生めない。その会社独自の商品、生産様式、社風など、その会社独自のものがなければなかなか利益を生むところまで会社をもっていけない。そこで、ついつい目先の利益をとりに会社のトップははしりがちになる。焦ってしまうのだ。一歩間違えれば、会社の倒産、自分の資産の消失のリスクを抱えているのでそりゃそうだというところではある。

これを国レベルでやると、独裁制開発国家となる。個人の人権、国民の教育水準、道路やダムなどの国家開発などにより国家の社風、国民レベルをあげることで、徐徐に国に富を生める国となるのが正論。しかし、国内の諸問題や、投資する原資の不足で、なかなかすすまない。そこで、独裁型開発、軍政に陥りやすくなる。

軍事政権は永く続くと腐るし、圧政をしがちだし、長期的には望ましくないのだろう。

過去3年あまりでアジアの各国を回った。中国、韓国、ヴェトナム、カンボジアインドネシアシンガポールミャンマー、タイ。まだまだ言っていない国はたくさんあるが、軍事政権と民主主義のあやういバランスの中で各国が奮闘努力している姿が如実に伝わった。

で、一応起業家としてみると、日経のこの記事の順位と私の印象は極めて一致する。

東南ア投資、4割が増額 有望な生産地タイ首位 :日本経済新聞

上位三カ国についてちょっとだけコメントする。タイは全てがそろっている。ASEAN諸国で一番日本に近い生産体制をとれるのではないだろうか?バンコク郊外である商品の現地生産を手がけたこともある。ベトナムは、これからが期待できる国。教育水準も高い。不動産の値上がりも、国民レベルから経済成長の期待が高まっているのを如実に感じる。インドネシアは、統制されている上で人口がほどよい。これからの市場となり得るし、日本びいきだというのもうれしい。

ま、そんな感じ。