「これは君の宿題やなぁ。」と荒木三千雄先生がおっしゃった。大学三年の宗教学ゼミの席上だった。法然の変性男子説であったか。ネットのない当時、図書館で文献を調べて報告した。が、丸写ししかできなかったため、後に先生をして「君の成績を決めかねてる、きちんと変性男子説について報告したまえ」としかられてしまった。30年立った今でも、宿題を提出できなかったことを悔やんでいる。荒木先生、すみませんでした。
道元禅師は、同じ変性男子説でも八歳の竜女の話しを引いて説明されている。要は仏の行動ができるかどうかだと。
一方、道元禅師の半生を描いた映画の「禅」では、女性修行者の扱いの難しさを描いていた。ここに鬼子母神を思わせるエピソードを持ってきたのは適切であったか疑問ではあるが。
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いま荒木先生に報告しなおすなら、八歳の竜女の行動を中心に話すであろう。女性が成仏できるか否かを気にする暇があるなら、修行に励むべきだと。そして、現代においても自分の仕事が修行であると受け止めるべきだと。