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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

やっぱりすごい人はシミュレーションできるらしい

ダ・ヴィンチ展を見てきた。

人ごみに紛れて見た「受胎告知」は、やはりすごかった。

そもそも見学路が正面で見てから、絵に向かって右手側から周らせるようになっているのだが、正面から見たときと右手の混雑の中で見たときと印象が違うことは漠然と感じた。

その後の展示のフィルムの中で、この絵が右手側から見られることを前提にしてデフォルメされていた可能性が高いことを解説していた。マリアの手、ガブリエルの前傾、建物の遠近法のバランス、すべてが右手から見られることを前提とするとバランスする。

まだ20才にすぎなかったダ・ヴィンチが絵画の歴史の中で初めて用いたとされる空気遠近法も、空気の質というか、表現の質感の問題と直結している。

画面奥に描かれた景色は、遠くにあるものがかすかにぼやけ、やや青白くなっています。これは線の集束によらない遠近法、すなわち大気による遠近法(空気遠近法)です。

初めての海外旅行 準備万端マップ

また、「最後の晩餐」の収められた十二使徒のそれぞれのポーズに至る動きを現代の役者に演じさせてみると、実に感情を込めたしぐさの一瞬を捉えたものであることを上手に展示していた。このシーンに込められた感情を、一葉の絵の中に表現するには、登場する人物たちの感情を込めた時間的な動作の流れを、ダ・ヴィンチの頭の中で再現できたとしか思えない。

また、川の流れや植物の枝分かれの法則性にも気づいていたらしい。ピタゴラスの三角形もあった。ウィトルウィウス的人体図ではないが、黄金比にはまっていたことも知られている。ベキ則について気づいていたのだろうか?

フィボナッチ数と黄金比の話を読んだのだが、これはフィボナッチ数列が生物の増殖と関係があり、べき乗則のカーブを描いているということではないだろうか?

黄金比ってべき乗則なの? Golden Ratio and Egology: HPO:個人的な意見 ココログ版

いずれも、描く前に頭の中で空間的な位置と時間的な動きをCGの技法のようにシミュレーションできていないとできない構図だということだ。

  • ものまねがうまい。
  • 食べるだけでレシピが分かってしまう。
  • どうも頭の中だけでかなり複雑なシミュレーションができてしまうらしい。
すごいなと思う人の共通する3つの特徴 - HPO:機密日誌

やはり、ダ・ヴィンチは「すごい人」なのだ。