自分の人生の参考にするために遅咲きの偉人はいないか探している。衰えていく知的スタミナ、少なくなっていく時間の中でとりあえず北条早雲を読んでみた。
解説を読むと、「忍耐の人」とあった。本書によれば、後継者となる長男、氏綱に恵まれたのが55歳。一国の主のなったのは64歳。年齢については諸説あるとはいえ、相当に遅いスタートだと言える。人生の後半に立って、88歳で没するまで好機を狙い続け、戦い続ける。
領民を安撫し、敵将にすら信頼させる一方、敵方を女子供まで皆殺しにする冷徹な一面も持つという。戦国時代のはじめの人物と自分を引き比べることはできないが忍耐が一族の成功、継承に最もつながる道であるということはよくよく学びたい。