大変興味深く読んだ。内容的には正直エンパワーメントなのだが、著者のレス・ギブリン氏の誠実な人柄が随所に感じられる。学者ではなく自分自身が実践していることが伝わる。
正直、自己評価が非常に低い私にとっては「自尊心が満たされないと他人に対して批判的になる」という部分だった。私はまだどこかで自尊心が高い人こそ自分のプライドの基準で他人を批判するものだと想っていた。著者によれば、満たされないからこそその矛先が他人に向かうのだという。
せめて他人に寛容でありたいと想えるのは、親のお陰かなと感謝している。また、現在の自分を満たしてくれている人がいてくれるので、安定していられるのだと実感する。