いまさらだが、車を爆破されるとは、ペリカン文書そのもの。
10月、調査報道に携わる記者の車が爆弾で吹き飛ばされ、殺害される事件が起きた地中海の島国マルタ。彼女は国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)によって昨年公表された「パナマ文書」に基づいて、政府の腐敗を追及していた。背後には組織暴力の影もちらつく。「言論の自由を守れ」。マルタの人々は連帯して声を上げている。
記者爆殺、揺れるマルタ 「パナマ文書」報道、疑惑追及 @ 朝日新聞
あくまでフィクションだが映画化までされたグリシャムの「ペリカン文書」も、文書公開を試みようとする女性研究者を車ごと爆破しようとする。
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同じフィクションの中だが、金融機関の隠し財産をめぐる大きな暴力がおこることをSF作家のブリンが作品中で描いている。「パナマ文書」とブリンの予想については以前書いた。
このブリンの「ガイア」では熱核戦争にまでスイスの金融資本との情報開示の問題は広がるのだが、もう少し穏やかなところで解決してほしい。そんななかでの爆死事件は衝撃的である。